[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/naki.jpg” name=”南波学” type=”l line”]
- 「子供が家で全く勉強しない、、、」
- 何を言ってもうちの子供が勉強しないのは何故だろう?
[/voice]
と悩んでいませんか?
実は「勉強しない子」になるか「勉強する子」になるかは親の行動に大きく左右されてしまうのです。
とはいえ、勉強しない子を持つ親はダメな育て方をしているわけではありません。
我が子の将来を心配するあまり、盲目になってしまったり、無意識にやってることが多いからです。
ですが、この記事で話すことを実践していただければ、勉強しなさいと口うるさく言わずとも自ら勉強する子に変えることができます。
なぜなら、僕は塾に来校する保護者の方の話を何度も何度も聞くうちに
- 「勉強しない子」に共通する特徴
- 勉強しない子の親御さんが子供に対して取るべき行動
を理解し、生徒に対して実践し効果を発揮しているからです。
この記事では、「勉強しない子」に共通する特徴と親御さんが取るべき行動をご紹介します。
この記事を読むことで家で子どもにどう接すればいいかがわかり、子供を勉強する子へと変わることができます。
勉強しない子は「勉強=嫌なもの」と思い込んでいる
勉強しない子は「勉強=嫌なもの」と思い込んでいます。
特に成績が下位の子どもほどこの傾向は強いです。
点数が取れてないため当たり前といえば当たり前ですよね。
でも驚くべきことに、
- 勉強できないから→勉強が嫌になる。
ではなく
- 勉強が嫌になる→勉強ができないという子が多いんです。
あなたも考えてみてください。
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/futuu.jpg” name=”南波学” type=”l line”]自分が好きなことってはじめから上手にできていましたか?[/voice]
例えば、化粧が好きな人は最初から自分の理想のメイクが出来ていたわけではありません。
服を買うのが好きな人は最初からオシャレな組み合わせが出来ていたわけではありませんよね?
失敗しても、自分の見た目が変化すること自体が楽しいと感じ、好きになったはずです。
子どもが好きなゲームに関しても同じことが言えます。
上手くできないけど、上手くなるために練習することが楽しい。
上手くいった時の嬉しさがあるから、いつまでもやり続けることが出来る。
つまり出来ないから嫌ではなく、嫌だから勉強できない(しない)子になったのです。
僕が過去に担当した生徒の中でも、学年でも上位10%に入れるほど成績が良いSさんがいました。
彼女は勉強がかなり嫌いでした。
学校では500点中400点取れる実力でしたが、日を追うごとに勉強をしなくなっていきました。塾では勉強を何とかさせてましたが、家では勉強しなくなる一方でした。
勉強しなくなったことで、結果的に成績もズルズル落ちていきました。
つまり「勉強=嫌いなもの」と思い込むことが勉強しない原因なのです。
「勉強=嫌なもの」と思い込む子供に共通する3つの特徴
「勉強=嫌なもの」と思い込む理由は3つあります。
今から紹介する特徴が自分の子供に当てはまっているか考えながら読んでください。
ココを改善することで、勉強しない子から自ら勉強する子へと変わっていくのでしっかり理解してください。
勉強における”成功体験”が少ない
成功体験とは、その名の通り「自分が過去に成功した体験」のことです。
成功と言っても大げさなものでなく、
- 苦手な計算問題ができるようになった
- 覚えられなかった漢字を覚えられた
- 都道府県を全て暗記できた
- テストの点数が5点アップした
結果の大きさにかかわらず、自分の中で「出来るようになった!」と思えることが成功体験です。
この成功体験の数が少ない人ほど勉強しない子に変わっていきます。
同じ80点を取っても
- 「こんなの全然ダメ」という生徒ほど勉強が嫌いで
- 「すごいやろ?」という生徒ほど勉強がそれほど嫌いではありません。
勉強がめっちゃ好きという子は少ないですが、
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/futuu.jpg” name=”南波学” type=”l line”]勉強はしなきゃいけないものだし楽しい時もある。[/voice]と考えてる子ほどよく勉強をします。
いくらいい点を取っても、いくら点数が上がっても「自分はまだまだダメ」という子どもは圧倒的に成功体験が少ないのです。
小テストで満点を取ったとしても、「これくらい出来て当たり前」と思ってしまい、成功体験として受け入れられません。
だから勉強において「出来た」という感覚が少なく、「いくらやっても無駄」と考えてしまいます。
信じられないかもしれませんが、得意な教科90点を取っても「こんなの出来て当たり前」と心の底から思っている子もいます。
成功体験として受け取れないんです。やはりその子も勉強が嫌いで、他の教科の勉強は進んでやることは少なかったです。
「自分はできない」「自分なんて能力が低い」
そう考えながら勉強しちゃってるので、勉強するだけで心が疲れてしまうのです。
逆に点数が低かろうと5点上がっただけでも「よくやった」と喜べる子はよく伸びます。
成功体験が多いため、勉強に対してネガティブなイメージを持たないのです。
勉強に関して周りの人(主に親)がマイナスイメージを持っている
- 勉強なんてしんどくて当たり前
- 勉強しないと将来困るよ
- こんな問題も出来ないの?
- もっと頑張らないとダメでしょ
勉強しない子どもを見ているとついついこんなことを言ってしまいますよね。
でも子供は親の言葉ではなく、親の感情を受け取ってしまいます。
勉強に対して親がネガティブな思いを持っていると、子供にも影響します。
親が勉強が極端にマイナスイメージを持っていると、子供も当然同じようになります。
(これは治せることなので安心して読み進めてください。)
なぜなら子供にとっては親が絶対的だからです。
どれだけ反抗していても、子供が一番認められたいのは親です。
友達よりも親の影響を強く受けます。
父親が子供の前で仕事の愚痴を言う場合、その子供が将来鬱になりやすくなる。という実験結果もあるくらいです。
僕が過去に見てきた子の中にも、極端に勉強嫌いな子がいました。
勉強する前から「どうせわからないから嫌」って言うし、宿題もほとんどやりませんでした。
その子に話を聞くと、その親御さんは点数が悪いテストは子供の目の前でぐちゃぐちゃにするそうです。
つまり、「勉強はできないとダメ」という少し偏った考えを持っていたのです。
子供にも伝染するので、当然勉強嫌いになってしまいました。
もちろん親御さんも勉強嫌いになって欲しいと思いってやってるわけではありません。
無意識に考えてることが子供に影響を及ぼしてしまうのです。
「勉強しなさい」と言われ続けてる
人は何かを強制されると、進んで取り組もうとしなくなります。
これは勉強に限らず、なんでもそうです。
子どもの心理として、「〜しなさい」と言われると逆にしたくなくなります。
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/ikari-1.jpg” name=”南波学” type=”l line”]「勉強しようと思ってたのに」[/voice]という言い訳が出てくるのはそのためです。
「でもうちの子供は勉強しなさいと言わないといつまでも勉強しない。」という親御さんの気持ちもわかります。
だからこそ言葉を変えたり、工夫してあげる必要があるのです。
毎日「勉強しなさい」と言われれば、仮に勉強好きな子であってもやめてしまいます。
それほどまでに、「しなさい」という言葉は強力な言葉なのです。
勉強しなさいと言わないことがベストではありません。
ただ、勉強しなさいと言えば、勉強する子に育つ。という事はあまり期待できません。
塾で働いてる講師の話を聞いても、「勉強しなさい」と口うるさく言われなかったと答える人が多いです。
僕自身も言われましたが、そこまで頻度は多くなかったように記憶してます。
子どもが自ら勉強する子に変えるために親がやるべき3つの行動
では勉強する子に変えるために、親はどうすべきなのでしょう。
様々な親子を見てきた経験や指導歴を重ねてわかったことを紹介していきます。
子供の小さな努力を褒める
まずは子どもさん自身の小さな努力に目を向けてあげてください。
そしてその努力を褒めてあげましょう。
これは先ほど話した成功体験をさせてあげるためです。
大事なのは、結果を見て褒めるではなく努力や過程に目を向けて褒めることです。
詳しく話しますね。
×結果を褒める場合
- 小テストで満点すごいね
- 数学の点数が10点も上がってる頑張ったね
- 漢字の問題90点超えてるなんてすごいね
- 今まで社会出来なかったのにこんなに点数高いんだ!勉強頑張ったね
これは結果を見て、子供を褒めています。
○努力や過程を褒める場合
- 今までよりはやくテスト勉強に取り組んでて偉いね
- 単語を覚える為に毎日やってるんだ、頑張ってるね
- 塾で遅くまで勉強しててよくやってるね
- 大好きなゲーム我慢して勉強しててえらいね
こちらは結果ではなく努力や過程を見て褒めてますね。
この2種類の褒め方で子どもの受け取り方が大きく変わります。
結果を褒めてもらう事が続けば、
- 結果が良ければ褒めてもらえる。
- 結果が良いことがベスト
- 結果が良ければ、頑張りが評価される
こう考えます。
これだけ何も問題がないように見えます。
ですが、裏を返せば
- 結果が良くなければ褒めてもらえない(=ダメ)
- 結果が良くないと意味がない
- 結果が良くなければ、頑張っていない
と考えるようになります。
こう考える子はいずれ成績が落ち、勉強が嫌いになってきます。
点数が悪かったり、わからない問題が増えると「自分はダメ」だと思うようになるからです。
勉強がうまくいかなくなった瞬間に悪循環に入ります。
勉強したのに点数が取れない→点数が取れない=ダメ→つまり自分は頑張ってない
勉強をいくらやっても自分はダメだ、勉強しても意味がない
結果的に勉強嫌いな子が生まれてしまうのです。
僕が指導の中で最も気をつけていることは、結果だけでその子の頑張りを判断しないことです。
実際にテスト勉強を頑張ってなくても、点数が取れてしまう場合もあります。
そんな時に、「(点数が良かったから)頑張ったね」なんて言ってしまうとその子は努力をやめてしまうのです。
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/warai.jpg” name=”南波学” type=”l line”]どんな結果ではなく、結果を出す為に子供がどんな努力をしているか
そこを見つけて褒めてあげてください。(効果的でない努力をしていても、です。)[/voice]
親の主観で良い悪い、頑張った、頑張ってないを判断しないことです。
点数を取るために何をしているかに注意深く目を向けましょう。
親自身が勉強習慣を作る
効果的な方法は、親自身が勉強習慣を作ることです。
やはり子供は親の背中を見て育ちますから、親が勉強してる様子を見れば子供も変わります。
次第に勉強に対してネガティブなイメージを持たないようになります。
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/naki.jpg” name=”南波学” type=”l line”]でも私が今さら学校の勉強をしても仕方ない[/voice]って思うかもしれません。
安心してください。
勉強とはいっても受験勉強じゃなく自分の興味のあることで大丈夫です。
具体的に何をするかというと、仕事に必要な分野や自分の興味のある分野の本を読んだり、ノートにまとめたりするんです。
別に資格を取る為に勉強するのもいいです。
とにかく定期的に勉強する習慣を作ってください。
出来るだけ自分が勉強しているという感覚を持てる分野がベストです。
勉強って楽しい!最高!とまでは思えないかもしれませんが、習慣になってしまえば親御さん自身の勉強に対するマイナスイメージは消えるはずです。
勉強に対して親がマイナスイメージを持っていると、子供にかける言葉は無意識レベルでネガティブなものになります。
だからこそ、親自身のマイナスイメージを消す必要があります。
親が勉強を習慣にすれば、マイナスイメージは消え楽しいとすら思えるようになります。
そうすれば、子供に声をかける際も勉強に対して自然とポジティブな言葉になります。
「勉強しなさい」と注意する親が勉強嫌いであれば、子どもにも自然と伝わってしまうんです。
だからこそ、親自身が勉強する習慣を身につけましょう。
子どもがいるときにわざわざ見せつける必要はありません。
学ぶことは楽しいことなので、少ない時間でも勉強する習慣を作ってください。
テストの点数や成績を見て頭ごなしに叱ったり、褒めたりせず、徹底的に意見を聞く
テストの点数だけを見て「頑張ったね」や「なんでこんな点数しか取れないの」という言葉をかけないようにしましょう。
子どもの成績アップを願うなら、子どもの意見に耳を傾けましょう。
僕がやってる例をあげますね
まず「英語は〇〇点やん!この点数は嬉しい?ちょっと悔しい?」と聞きます。嬉しいと答えれば「そうなんや、この点数を取る為にどんな事頑張った?」と聞きます。
悔しいと答えれば、「そうか、本当は何点くらい取れたと思う?」と聞き、「その点数取る為に何頑張った?」と聞きます。そのあとに、
- テスト勉強は順調やった?
- 頑張ったって思うとこは何?
- 逆にもっとこうすれば良かったってことはある?
こういう質問を投げかけて、子どもの口から意見を出させるようにします。
頑張ったことには素直に「頑張ったね」と肯定してあげて、本人が反省してることもちゃんと聞いてあげます。最後に「じゃあ次のテスト勉強はどうやってやる?」と聞いてあげます。
毎回こんな風に生徒とやりとりをしてます。
大事なのは、親が自分の思ったことを言わない事です。
ついつい点数を見ると、頑張ってないとかまだまだとか言ってしまいそうになります。
でも子どもにとってはよくやったと思える点数かもしれないのです。
それを親の判断でどうこう言ってしまうと、子どもは「頑張ったのに意味ないな」などと思うようになります。
確かに大人の方が正しい意見を言えるかもしれませんが、子どもは正しい意見なんて欲しがっていません。
頑張った部分は当然褒めて欲しいし、頑張ってない部分は自分でちゃんと理解しています。
だから意見を聞く事でしっかり自覚させてあげるのです。
大事なのは、親が教えるではなく自分で気づかせてあげることです。
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/05/warai.jpg” name=”南波学” type=”l line”]ここの話はめちゃくちゃ大事なことなので、何度も何度も読んでください![/voice]
こうすれば「親に成績を見せたくない」なんて思うようにはなりません。
勉強に対して、前向きに取り組むようになります。
次から心がけてみてください。
最後に大事な心構え:短期間での成長を望みすぎないこと
色々なことを話しましたが、大事なのは子どもがすぐ変わることを望まないことです。
声かけを変えたからと言ってすぐに子どもが変わるわけでもありません。
勉強法を変えたからってすぐに子どもの成績が伸びないのと同じです。
少しずつ変化していくものです。
親が焦ってしまえば、それが自然と言葉に出ますから。
子どもがせっかく変化しようとしてるのに、親が成長を止めてしまうことになります。
だから長期間見守るつもりで焦らないようにしましょう。
親に余裕がなければ、子供にも伝わりますからね。
長期間でどう変わるかに目を向けましょう。
まとめ
今回は、勉強しない子を自ら進んで勉強する子に変えるための方法を話しました。
まず、最初に理解して欲しいのは、勉強しない子は「勉強=嫌なもの」と思い込んでいる事実です。
「勉強=嫌なもの」と思い込む子供に共通する3つの特徴は、
- 勉強における”成功体験”が少ない
- 勉強に関して周りの人(主に親)がマイナスイメージを持っている
- 「勉強しなさい」と言われ続けてる
この3つです。だからこそ子供が自ら勉強する子に変えるために親がやるべきなのは、
- 子供の小さな努力を褒める
- 親自身が勉強習慣を作る
- テストの点数や成績を見て頭ごなしに叱ったり、褒めたりせず、徹底的に意見を聞く
この3つです。ココを意識して変えるだけでもかなり変わります。
これを実践し、子どもの短期間での成長を望みすぎず、じっくり見守る事です。
こうすれば、必ず子どもさんの勉強に対する姿勢や心境は変化します。
今まで無意識にやってたことも多いでしょうが、ぜひ実践してみてください。
下の記事も子どもの勉強のために役立つので読んでみてください。
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