・数学のテストの勉強の仕方がわからない。
って人に向けた記事です。
塾に来る子たちを見てると、数学の勉強の仕方を知らない子がかなり多いです。
数学の勉強の仕方を知らなければ、数学がいつまでも苦手な教科のままです。
おそらく勉強時間が増えても、あまり点数は伸びないでしょう。
数学の得点のカギは「問題の解き方」を知ることです。
僕も塾で「問題の解き方」を伝えることで
- 20点しか取れない子が50点以上取れるようになった。
- 解説を見てもわからない問題が少なくなり、毎回70点以上取れるようになった。
という結果も出てるので、自信を持って伝えていきます。
今回の記事の内容
- 数学のテスト勉強スケジュール
- 数学の問題の解き方
- 点数が伸びる数学の勉強方法
この記事を読むメリット
- テスト前のスケジュールがわかる!
テストで点数を取るために何をすればいいかわかる!
点数を上げるために、どう勉強すべきかわかる!
今回一番伝えたいのは「数学の問題の解き方」です。
ここがわかれば、点数を上げることができます。
でも「今どう勉強すべき」か知りたい人も多いと思いますので、先にテスト勉強のスケジュールを教えておきます。
「数学の問題の解き方」を先に知りたい方は「点数が上がる数学の問題の解き方」から先に読みましょう。
数学のテスト勉強スケジュール
数学のテストに向けての勉強は、以下のスケジュールに沿ってやるのが効果的です。
- 1週間以上前→教科書や参考書を見ながら教科書問題を解く
→公式や解き方を確認しながら、ワークや問題集で演習。 - 1週間前〜2日前→できるだけ解説や解き方を見ずにワークや問題集で演習
- テスト前日→【復習メイン】公式の確認や基本問題だけ演習
ざっくりと説明すると、こんな流れです。
よっぽど数学が解ける人やできる人でない限り、直前で点数を上げるのは不可能です。
1週間以上前からテスト勉強を進めていきましょう。
1週間以上前は「公式の使い方や問題の解き方を知る」期間
問題を解けるようにするために、まず公式の使い方や問題の解き方を知りましょう。
具体的にやることを順に話します。
- 教科書で、公式の使い方や問題の解き方を読んでください。
(※わかりにくいと思えば、参考書でもいい) - 次に教科書を見ながら、例題や確認問題を解きましょう。
- 解けたら学校のワークや問題集で演習を進めていきましょう。
1週間以上前からは、このスケジュールで進めていきましょう。
数学が苦手な人ほど、いきなりワークや問題集から解き始めます。
でも基本的なことがわからないまま、問題演習を始めるのはNGです。
教科書や参考書を見て、必ず基本的な問題を解けるようになってからワークや問題演習にうつりましょう。
学生がやりがちなNG行動:課題が多いから真っ先に学校のワークを進める。
時間がかかる課題を先に進めたい気持ちはすごくわかります。
課題が30ページ以上出れば、焦ってしまう気持ちもわかります。
でも基本も押さえないまま、ワークを進めてしまうとわからない問題ばかりになります。
結果的に
- わからない問題は全て赤ペンで丸写し。
- 課題は終わったけど、全然わからないまま。
となり、「ただ課題をやっただけ」になります。
せっかく時間をかけても、頭に入らない状態になります。
公式を確認したり、確認問題をいくつか解くだけでも大丈夫です。
よっぽど難しい応用問題でもない限り、解説を見ればある程度理解できるようになってます。
基本問題で理解できないのであれば、基本が出来ていないということです。
って言ってると、どんどんわからない問題が増えてしまいます。
まずは教科書で解き方を見ながら、例題や確認問題を解きましょう。
1週間〜2日前は「公式の使い方や問題の解き方を覚えて使う」期間
1週間以上前では、教科書で解き方を見ながら基本問題を解きます。
テストまで1週間を切ったら、「解き方を覚えて使いこなす」訓練をしましょう。
具体的には
これをやってください。
と諦めてしまう人もいますが、大事なのは途中まででいいから書いてみる事です。
別に正解を出せなくてもいいです。
って場合は、それでもいいんです。
最初の式だけしか書けないなら、2行目に何を書くかを覚えたり理解すればいいんです。
テストまでは何回間違えても失敗してもいいんです。
人間みんないきなり100点を取れるわけではありません。
10点を20点にして、20点を30点にしてそれを積み上げて100点に届きます。
この考え方が大事です。
問題を時始めたら、何も見ずに考えてみて「書けるところまで書く!」
これがめちゃくちゃ大事です。
「どうせ解けないから書いても無駄!」って考えの人は成績がいつまでも伸びなません。
- 証明問題なら、最初の1行だけでも。
- 図形の問題ならわかってる角度や長さを図形に書き込むだけでも。
- 文章題なら1つ式を立てるだけでも。
何も見ずに書けるとこまで書くことで、自分が理解していない所がわかります。
そうすれば自分が解いてる問題に対して、解き方の「どこを覚えるべきか」がわかります。
そうやって、公式や解き方を少しずつ覚えていってください。
「解説や教科書を見ずに書けるだけ書く。」
これをやっていきましょう。
あまりにもわからなさすぎる人は、「わからない問題がありすぎて何も進まない人」を読んでください。
テスト前日は「間違えやすい問題の復習や基本問題の確認をする」期間
テスト前日は、
- 自分がよく間違える問題のやり直し。
- 基本的な計算問題や簡単な問題を中心に解きましょう。
前日に新たに応用問題を解くのはやめておきましょう。
と自信を失ったり、焦ってしまうのでオススメできません。
どうしても応用問題は時間がかかります。
「絶対テストに出る!」とわかってる応用問題であれば、時間をかける価値はあります。
でも出るかもわからない問題に時間をかけるくらいなら、他の教科に時間を使った方が効果的です。
「応用問題の勉強を必死にしたけど、テストで基本問題を落としてしまった。。。」
となれば、結果的に点数が下がってしまいます。
目的は、応用問題を解けるようにするではなく「点数を伸ばすこと」です。
点数を上げたい人は、前日は「公式や基本問題の確認」に時間をかけましょう。
数学のテスト勉強のスケジュールまとめ
- 1週間以上前→教科書で解き方や公式を確認しながら、基本問題を解く。
- 1週間前〜2日前→教科書や解説を見ずに、問題演習をする。
※わからなくても、書けるとこまで書く。 - テスト前日→公式の確認や基本問題だけ復習する。
※新しく応用問題を解くのはNG
このスケジュールで進めていってください。
次に問題の解き方を話していきます。
ココが一番重要で、点数を上げるのに必要なことがぎっしり詰まってます。
数学はもちろん理科の計算の分野や高校生の物理化学でも必要な考え方です。
今から話すことを、自然にできるようしっかり読み込んでください。
【得点のカギ】点数を上げる数学の問題の解き方
得点のアップカギは「問題の解き方」です。
問題の解き方の意識が変われば、あなたのテスト勉強も劇的に効率が上がります。
じゃあ具体的にどう問題を解けば、得点アップにつながるのかを話します。
テストで求められるのは「何も見ずに解ける力」
当たり前のことですが、テストでは教科書もノートも何も見ることができません。
つまり「何も見ずに問題を解く力」が必要になります。
ということは、
- 解説をチラ見しながら解けた問題
- 教科書を横に開いて、解けた問題
- 友達や先生に教えてもらいながら、解けた問題
これらは全て「あなたがテストでは解けない問題」なのです。
数学のテストで点数を取るためには、当日までに「何も見ずに解く問題をいくら増やせるか」が大事です。
つまり教科書を見ながら解いた問題や先生に教えてもらって解いた問題は、あとで何も見ずに解けるよう復習する必要があるのです。
教えてもらった問題はもう一度自力で解く。
これが絶対にすべきことなのです。
って人は安心してください。それが普通です。
いくら人にわかりやすく教えてもらっても、自分でやるとなると難しいのです。
「先生何て言ってたっけ?」って考えながら、自分で解けるとこまで解いてみることに意味があります。
その行為が、記憶するのにつながります。
1回でできなければ、2回やればいいし、無理なら3回やればいいんです。
自分ひとりでできる問題が増えていくこと=テストで解ける問題が増えた。ということです。
で終わらせず、自分でもう一回やってみてください。
「テスト勉強の時には出来たのに、テストになるとできない。。。」
こう思う人は、「自分1人で解く」ステップを忘れてるだけです。
わかる問題を自力でできる問題に変える。
これが数学で点数を取れる人と取れない人の決定的な違いです。
勉強してるのに取れないって人は、問題を「わかる」状態のまま終えてしまってます。
わかる→(1人で)できるに変えることが、テストのための勉強です。
- 先生に教えてもらった問題は必ずあとで解き直してください。
自分1人でできる問題を増やしていくこと=テストの点数アップへの道です。
もう一度解くタイミングは、1時間後だったり次の日にするのがベストです。
忘れた頃にやると頭に残りやすいので、あえて時間をあけてやってみましょう。
という人は、1人でできる問題を増やしましょう!
何も見ずに解ける訓練をすれば、テストでも解けます。
チェックをつけると、モチベーションが上がります。
問題を解くたびに、できた問題にチェックを入れましょう。
第一の理由は、自分の勉強のやる気を上げるためです。
人間のやる気が上がるのは、
「俺できてる感」をチェックマークという目に見える形にするのです。
できた問題にチェックを入れていくことで、自分に自信がついてきます。
第二の理由は、自分がどれくらいできているかがはっきりわかるからです。
何がわかってるかわからない状態だと、勉強しようにも何から手をつけるべきかわかりません。
チェックをつけておけば、チェックのないとこ=自分のできてない所なのでそこを中心に勉強すればいいだけです。
デキる人がやってる勉強方法
僕のオススメの方法を教えます。
まずは、赤と青2色のペンを用意します。
- 何も見ずにできた問題→青色でチェック
- 解説を見ればわかる、できる問題→赤色でチェック
- 解説を見てもわからない問題→なにもチェックをつけない。
このルールでワークや問題集を進めていくのです。
最初はチェックがつかない問題ばかりかもしれません。
でも気にせず進めていって繰り返してください。
やることは単純です。
- 赤色のチェックは青色のチェックに変えれるよう解いてみる。
- チェックのない問題は、赤チェックに変えれるよう解説を読み込む。
これだけです。
青色のチェックが増える=できる問題が増えている
つまりテストで解ける問題が増えていくということです。
こうやると、目に見えて自分の頭が良くなっているので楽しくなります。
僕は当時、「フリクション」という消えるペンを使っていました。
フリクションを使えば、赤色のチェックを青色に変えることも簡単なので便利でした。
やってみると、意外と楽しいですよ?笑
- 何も見ずにできた問題→青色でチェック
- 解説を見ればわかる、できる問題→赤色でチェック
- 解説を見てもわからない問題→なにもチェックをつけない。
このルールで、問題集を進めていってください。
だんだんチェックが増えて、勉強のやる気が落ちにくく続きやすいです。
正直ココまでの内容をこなせば、確実に数学で80点は狙えます。
それくらい大事で、必要な解き方の話をしました。
まだテストまで余裕のある人は、もう一度読み返しておきましょう。
90点〜100点を取りたいのであれば、
応用問題であっても、ほとんど何も見ずに解ける。
人に教えられるレベルで理解している。ここまで持っていく必要があります。
90点以上を目指す人は、自分1人で理解できるよう解説を読み込みましょう。
わからない問題がありすぎて何も進まない人
って人もいると思います。
テストで点数がかなり低い人は、自分で問題を解くこと自体難しいでしょう。
そういう人が成績を上げるコツを話していきます。
「どこがわからない」という質問に「全部」と答えるのはNG!
塾や先生に教えてもらう際「どこがわからない?」と聞かれて「全部!」と答えるのはやめましょう。
これは先生が困るというわけではなく、自分で考える力がどんどん落ちるからです。
自分で考えず、他人任せになるとどんどん出来なくなります。
質問をする前に、まず解説を自分で読みましょう。
「どうせわからないから」という気持ちで読むと余計わからなくなります。
解説を読んでみて、1行目から順に読んでいきます。
全部わからないではなく、「何行目からわからないか」を考えましょう。
例えば、解説が10行あるとして
3行目までわかるなら、4行目を理解できればその問題は解けますよね?
もし解説の1行目からわからないのであれば、
- ちゃんと解説を読んでいない
- 基本的な問題からやり直すべき
このどちらかです。
「全部わからない」は、自分の時間も無駄にしてしまうし先生に質問する時間も多く使ってしまいます。
自分のためにも「解説のどの部分がわからないか」を見つけて質問しましょう。
わからなすぎる人は、さかのぼりが必要
解説を読んでも、先生に教えてもらってもさっぱりわからない。
そういう人は、前の学年の部分から出来てない可能性があります。
前の学年にさかのぼっての学習が必要になります。
高校2年生の内容がわからない人は、高1や中3の内容が理解できてない可能性があります。
中2の内容がわからない人は、小学校6年生の内容から理解できてないかもしれません。
さかのぼり学習は、塾でもなかなか時間を取って行うことができません。
前の学年にもどっていると、今の学年の学習が出来ないからです。
そういう方には、自宅でさかのぼり学習するべきです。
自宅で学習する方法としては「スタディサプリ」という格安の映像授業サービスが便利です。
1日15分ずつでも、コツコツやればさかのぼって学習できます。
最初の期間は無料で使えるので、無料期間だけ使うのもアリです。
さかのぼりが必要な人は、こちらの記事を読んでおきましょう。
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以上が数学のテスト勉強方法になります。
大事なことを盛りだくさんで伝えたので、テスト勉強の仕方に迷った時はまた読んでみてください。
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