・成績が悪いのに、勉強したがらない。
そんな悩みはココで解決できます。
今回は、「勉強しない子に親がどう接するべきか」を話していきます。
この記事を読むメリット
- 勉強しない子への間違った対応がわかる!
- 勉強しない子のやる気をあげる親の接し方がわかる!
高校生になっても全然勉強しない理由
- 「大学受験を控えてるのに、全然勉強しない…」
勉強したがらない子は意外と多くいます。
ではなぜ勉強しないのでしょうか?
その原因を話していきます。
勉強しても無駄だと思ってる。
本当に勉強が無駄だと思ってるわけではありません。
誰もが勉強しないといけないのはわかってます。
でも成績が上がらないから、勉強を頑張ることに疲れてしまう人もいます。
(もちろん勉強量が足りなかったりするんですけどね…)
[aside]子どもの気持ちを理解する上でのポイント!
僕たち第三者から見れば、確かに甘えに見えるかもしれません。
でも勉強しない子どもには、勉強しない子どもなりの理屈や道理があるんです。[/aside]
自分なりにテスト勉強をがんばった。
→それなのにテストで点数が取れなかった。
→親にも怒られる。
こうなると、
あなたもそんな経験ありませんか?
- 自分なりに頑張ってるつもりなのに、うまく成果が出なかったり、人から注意されることで嫌になったこと。
僕は小学校の時、リレーで必死に走ってて友達に「走り方がダサい」と笑われました。
そのせいで、中学校や高校でリレーをすることが死ぬほど嫌でした。「俺は走るのが遅いから、必死に走っても笑われるだけだ」
「こんな惨めな思いをするなら走らない方がマシ。」
そう思った記憶があります。
「勉強しても無駄」と言う子や「自分は馬鹿だから」というのが口癖の子は、走るのが嫌いになった当時の僕と同じ状態になってます。
「勉強しても惨めな気持ちになる、だからしても無駄。」
これが勉強しない子によくある原因です。
こういう子には、「できた」という感覚を少しずつ体験させてあげないといけません。
勉強する目的がない。
- 行きたい大学もない。
- なりたい職業もない。
っていう勉強する目的がない子は、そもそも勉強するモチベーションが低いです。
当然と言えば、当然です。
目的もないから、わざわざ勉強しなくても何も困らないからです。
- 学校から出された課題くらいは、ちょこっとやる。
与えられたことはやるけど、自主的に勉強することはありません。
勉強する子はちゃんとした目的がある子が多いです。
将来の目標がなくても、
- 学校で〇〇番以内に入りたい。
- 次のテストで〇〇点取りたい。
そういうテストでの目標を持っています。
勉強する目的を与えるために、親が「〇〇番取ったら3000円上げる」ような事は絶対やってはいけません。
一時的に勉強はしますが、報酬がなくなった瞬間に勉強のやる気がゼロになります。
お金をもらえないと、勉強を頑張れない体になってしまいます。
勉強するモチベーションは、ものをあげたり、褒めることで上げるにすべきではありません。
勉強が続くモチベーションは、「〜したい」「〜なりたい」というような思いから生み出されます。
とりあえずでもいいので、志望校やテストでの目標を一緒に決めるといいですね。
その時に親が「〇〇大学にしよう!」なんて誘導したり、勝手に決めてはいけません。
人に決められた目標なんて、勉強するきっかけにはなりません。
あくまでも自分で設定した目的や目標が必要です。
志望校の決め方がわからなければ、【大学受験】志望校の決め方を紹介!やりたい事がない人にもオススメ!という記事を読みましょう。
志望校がないお子さんでも、決められるはずです。
スマホやゲームの誘惑に負けてしまう。
やっぱり勉強の妨げになってしまうのは、スマホやゲームの存在です。
僕もゲームが好きだし、携帯から離れらない時期もあったので気持ちはよくわかります。
スマホがないと不安になる親御さんもいることでしょう。
気持ちはわかるはずです。
だから携帯を与える時やゲームをさせるなら、管理が必要です。
自分で使用時間を制限するのが理想ですが「手放すと不安になる。」くらいスマホにハマっているなら、親が管理すべきです。
スマホは中毒性のあるもので、扱いを間違えると危険です。
携帯の対策の仕方は下の記事にものせてます。
[kanren postid=”2068″ date=”none”]
勉強中は必ず電源を切っておくべきです。
通知が鳴ったら無意識に反応してしまって、すぐ集中力が切れます。
子どもと話し合って、勉強する時間だけ預かっておくと勉強へ集中できます。
携帯は絶対に対策しないといけないものです。
どうしても子ども自身で管理できないなら、一緒に対策を考えてあげましょう。
勉強しない子にやってはいけない3つのこと
親の立場になれば、子どものことを思って色々言いたくなるし、したくなりますよね。
親として子どもにやるべきではないことを話していきます。
頭ごなしに「勉強しろ!」と言うこと。
「勉強しなさい」という言葉には、「勉強してないんだから、やりなさい」という意味が込められています。
本人がそう思ってなくても、そう伝わってしまいます。
つまり、「勉強した方がいい」というメッセージだけではなく「あなたは勉強してない」というメッセージも同時に伝わります。
だから「勉強しなさい」と言われて、子どもがイライラしてしまうのです。
・頑張りを知らないくせに。
って思っちゃうんです。
そりゃ外からみてみれば、もっと勉強できると思うかもしれません。
でも本人からしたら、必死にやってるんです。
そこで親と子どもにズレが生まれてしまいます。
大事なのは、心に余裕を持って対応すべきです。
忙しかったり、疲れてるとついつい余裕がなくなってしまいますが、、、
どうしても親の目線だと、「もっと頑張るべきだ」とか「まだまだ自分に甘い!」と思ってしまいます。
でも「やるべきこと」を根気よくやり続けられる方がすごいのです。
学生時代に成績の良かった親御さんの中には「勉強はできて当たり前」と思ってらっしゃる人もいます。
でもそういう思い込みは、子どもにプレッシャーになってしまいます。
思ってることは、無意識に言動に現れてしまいますから。
普段からの自分の口癖には注意を払いましょう。
もちろん勉強時間0分の子に対して「勉強しなさい」というのは間違ったことではありません。
でも子どもは「どうせ勉強してないんでしょ?」みたいな決めつけで言われる事は嫌いです。
- 勉強よく頑張ってるね!
- 勉強順調に行ってる?
- 勉強してて困ってることない?
こういう声かけができるといいですね。
もしくは塾や家庭教師にお願いして「勉強しなさい」という役割を誰かに任せる事です。
家族に言われるのと、塾の先生に言われるのでは子どもの受ける印象も違います。
頭ごなしに「勉強しなさい」というのは、やめておきましょう。
子どもを自分の理想を押しつけようとしている。
僕は子どもの頃から、あまり大人の言葉を信用してませんでした。
今思い返せば、大人が自分をコントロールしようとする発言が嫌いだったのかもしれません。
かなりひねくれた子どもですね笑
大人は知識がある分、子どもに対して
- 高校はどこを目指すべきか。
- 将来どんな仕事を目指すべきか。
自分の理想を子どもに押し付けようとしてしまいます。
親は安定した職について欲しいため、子どもにより確実な道を選ばせようとします。
子どもがあまり現実的でない夢を抱いても、正論ではね返してしまいます。
親の方が知識も経験もある分、正論で子どもの意見をねじ曲げることは簡単です。
でも正論だからって納得できないのが人間です。
親に言ってもどうせ否定されると思えば、親に自分の考えを言わないようになります。
そうなれば、親の言う事を聞かなくなります。
結局、勉強しろと言えば言うほど、勉強しなくなってしまいます。
こうして「勉強しない子」が完成します。
親の方が正しい意見を持っています。
でも正しいだけでは、子どもは納得しません。
自分も生まれてから、常に正しい選択をできたか考えてみてください。
間違ってるとわかっていながら、やってしまったこともたくさんあるはずです。
自分の理想を押しつけすぎないようにしましょう。
子どもの意見に耳を傾けてみて、子どもに意見を求められてから意見を言うようにしましょう。
ただし、子どもをコントロールしようとしないことです。
子どもと不安そうな態度やイライラ態度で接している。
勉強の話や成績を見た後の態度はかなり重要です。
特に成績が悪い時に、親が不機嫌だと子どもは結果主義の考えになります。
結果主義は字の通り「結果が全てだ!」と思う事ですね。
結果主義になると、勉強が嫌いになりやすくなります。
- 結果が出ないと、頑張っても意味ない。
- 勉強しなくても成績が良かったらOK。
そういう頭になると、いずれ勉強をやめてしまいます。
やったって成績が上がらなかった時に、勉強しても無駄と感じます。
勉強の話のたびにイライラしていたりすると、子どもは勉強に対してネガティブな気分になります。
怒られたり、イライラしてる態度に良い気分を抱く人はいません。
勉強の話になるたびに親がイライラしていると、子どもも成績や勉強の話をしなくなります。
僕も成績が悪かった時の対応には、かなり気をつけています。
成績だけを見て、「頑張ったな」や「もっと勉強しよう」なんて言葉はかけません。
成績が悪い=勉強をしてないわけではありません。
勉強をしていても、やり方が悪かったり、勉強量が足りなかったりすると成績に反映されません。
逆に言うと、成績が良くても本人がテストに向けて勉強してないなら、
成績=子どもの頑張りと思わないようにしましょう。
その思い込みが、自分をイライラさせてしまうし、子どもにも悪影響を与えてしまいます。
なかなか勉強しない子に親がすべきこと。
勉強しない子にどう接するかは大事です。
親の姿勢は子どもに大きく影響します。
自分は子どもの味方だという気持ちを伝える。
「どんな成績になろうと、どんな学校に行こうと親は子どもの味方」
この事を子どもに伝えておくことはかなり重要です。
- 良い成績だと褒める。
- 悪い成績だと怒る。
こういう態度で接すると、子どもは悪い成績を取る自分は悪い子だと思い始めます。
でも子どもにとって親には一番に褒めてもらいたい存在であり、認められたい存在です。
いくら反抗していても、この事実は変わりません。
だから成績で一喜一憂するのではなく「自分はあなたの味方だからやりたいように頑張ってね」という声かけが子どもの力になります。
「成績が良くても、悪くても大丈夫だという姿勢で受け入れる」
この精神を持ってください。
言うのは簡単ですが、これはかなり難しいです。
無意識に子どものことに対して、親は感情的になりますから。
他人である塾の先生の立場でも、感情的になってしまうことがありますから。
でも親が心に余裕を持つことが大切です。
「どんな結果でもいいよ。」という態度で接していると、子どもは勉強に対してマイナスイメージを持ちません。
勉強に対して強烈なコンプレックスを持ってる子の親ほど、成績に対して過剰に反応しています。
面談に来ても、「子どもの悪いところ」をぺらぺらとしゃべります。
そんな事を考えながら、子どもと接しているので子どもが勉強嫌いになるのも無理はありません。
「何があっても、自分は味方である」ことを何度も伝えてください。
これだけで子どもの勉強嫌いがだんだん直ってきます。
兄弟姉妹と比べず、過去の(子どもの)自分自身と比べて成長を見てあげる。
勉強をしない子に限って、その子の兄弟がめちゃくちゃ優秀なことがあります。
親が小さい頃から、優秀な兄弟と比べてしまって、本人がコンプレックスを抱いてるんです。
人それぞれ向き不向きがあります。
決して兄弟や他人と比べないようにしましょう。
比べるべきは過去の自分です。
100位→90位になったのに「まだまだ頑張りが足りない。」というのは厳しすぎます。
まずは「10位も上がったね、頑張ってるね」と褒めてあげるべきです。
本人も嬉しいはずですから。
褒めた上で「次80位目指すために何を頑張ろうか」と声をかけてあげるべきなのです。
90位の子に対して「30位以内に入れないならもっと頑張れ」といって、やる気になるはずがありません。
その子にはその子に合った目標があります。
成績が上がらなくても、家で全く勉強しなかった子が30分勉強するようになれば大きな進歩です。
「30分で満足してるようじゃダメよ」と言った瞬間、その子の成長は止まってしまいます。
僕のクラスにも、かなり頭の良い子がいました。
彼は授業を受けただけで、テストで80点以上取れるし、勉強すれば学年一位を取るような子です。でもその子ばかり見ていると、「自分には勉強の才能がない。」と感じます。
だから僕は「その子と俺は別!」と考えて気にしないようにしてました。
比べる対象は、常に自分です。
兄弟姉妹や他の子ではなく、過去の子どもと比べてください。
良い変化が見えれば、小さな事でも褒める。
- 点数が40点から45点になった。
- 1日の勉強時間が30分から1時間になった。
- 勉強する姿勢が良くなった。
- 字が以前よりもキレイになってる。
何か良い変化があれば、とにかく褒めて認めてあげましょう。
「私が褒めても意味がない」なんて思わず声をかけてあげてください。
勉強をなかなかしない子にとって、勉強のことで褒めてもらえるのはかなり嬉しいことです。
コミュニケーションがうまく取れないなら、塾に預けて褒めてもらうのもアリです。
入会した時点で、先生に「できたことは褒めてください。」とお願いしておけばやってもらえます。
[kanren postid=”3367″ date=”none”]
本当は5時間以上勉強しなきゃいけないのに、まだ1時間も勉強できてない。
こういう時、どうしても責めてしまいそうになりますよね。
でもそこをグッと堪えて、「よく1時間もできてるね」と声をかけてもらえればやる気になれます。
結局子どもは、親に褒められたい生き物なのです。
小さな変化を見逃さず、声をかけましょう。
常に子どもに選択させる事を意識する。
進路でもなんでも、子どもに選ばせる事を意識してください。
わかりにくいと思うので例を出します。
テストが返ってきて、あまり良い結果ではありませんでした。
その時、
- 次は50位狙って頑張ってね。
- 次は何位目指す?
どちらの声かけが、子どもに選ばせてると思いますか?
・・・
当然後者の方ですね。
目標なども自分で考えさせたり、選ばせるようにしましょう。
理由は、自分で選んだことには責任を持って取り組むからです。
自分で決めたことで、勉強を「やらされる」から「やる」状態に持っていけるのです。
与えられたことってどうしても「やらされた感」を感じてしまいます。
そうじゃなく常に選ばせる、考えさせる事を意識してください。
僕はいつも以下の質問をして、生徒に選択させてます。
- 次のテストで順位(もしくは点数)どこを狙いたい?
- じゃあその目標を達成するために、何をすればいいと思う。
- 今回のテスト振り返ってみて、よくできたなって思った事は?
- 次回のテスト勉強で、こうすればよかったと思う事は?
こうやって質問を投げかけて、本人が答えた事に対して
あとは、忘れた頃に「どういう目標を立ててたんだっけ?」と思い出させたりするだけで、やる気を持って取り組んでもらえます。
本人が考えて出した答えに対しては、間違っていようと基本的に否定すべきではありません。
否定しすぎると、「じゃあそっちが考えてよ」と思うからです。
僕は勉強の仕方が効率的じゃなくても、本人が選んだものなら否定はしません。
あまりにやばい事を言ってたり、間違った方向に進みすぎてたらアドバイスを言いますが。
志望校に対しても、どんな進路に進むにしても、本人に選択させてあげてください。
決して親が決めるべきではありません。
本人がさせられてると思った時点で、うまくいかないことが多いんです。
子ども自身に選択させる。
これを意識すれば、親の言うことにも耳を傾けてくれます。
子どもと接する上で、気にしてみてください。