この疑問に答えます。
この記事の内容
- テストがない時の平常時の過ごし方
- スキマ時間の活用とその効果を検証
- まとめ
テストもない平常時に勉強する気はなかなか起こりません。だけど勉強しないと成績は伸びないのも事実です。
今回は、テストがない時の平常時の過ごし方を紹介していきます。
ある習慣と、ある方法を身に付ける事で、苦しまなくても勉強する事が可能です。
私は、仕事と資格試験勉強を両立しています。普通はなかなかできないと言われていますが、それは勉強のやり方の問題なのです。逆にいうと、この方法を身に付ける事で定期テストは楽勝です。
やり方をしっかり身に付けて、新学期一発目の定期テストに備えて下さい。確実に点数は伸びます。
テストがない時の平常時の過ごし方
テストがない平常時は、ダラダラしてしまいがちです。特に試験が終わるとやる気は一気に消え失せます。ただこれは習慣の問題です。
- テスト前 → 試験を受けないといけない焦りから「やる気満々モード」
- テスト後 → 試験のプレッシャーから解放された「やる気消失モード」
この「気持ちバロメータ」を管理しておく事で、勉強を継続させる事ができるようになります。では、この「やる気満々モード」からみてみましょう。
テスト前 → 試験を受けないといけない焦りから「やる気満々モード」になる
テスト前は試験を受けないといけない焦りから、嫌でも「やる気満々モード」にしないといけないので、テスト一週間前はすごく気持ちが張り詰めてしまう傾向があります。
特に、テスト一週間前に時間を決めずに勉強を始めると、ずっと時間を気にしてしまったり、消しゴムや鉛筆で遊んでしまったり、スマホを見てずっとネットサーフィンしてしまったりしてしまいます。
私も学生の頃、ずっと消しゴムで遊んでしまった経験があります、、、、。
テスト前 → 「やる気満々モード」にしない。
やる気満々モードにしなかったら勉強しないじゃん!!と思うかもしれませんが、
- 点数の目標を少し下げる。
- 基本の問題を解く事に集中する。
- 問題を解く時間を短時間にする。
この3つを心がけてください。
まず一つ目の
「点数目標を少し下げる。」
これは → プレッシャーの開放です。
点数目標を高くし過ぎると、気持ちへの圧力が非常に高くなってしまい、勉強をすぐにやめたくなってしまいます。また、到達できない時に自分自身を落ち込ませてしまう事にもなるため、自分のためにもよくありません。
それらを考えた結果 → 点数目標を下げるは効果的になります。
具体的には「各科目6点アップ」を目指して下さい。なぜ6点なのか?ですよね。
これは、大体が1問2点が多いからです。そう考えると、1科目あたり3問多く正解すれば6点アップを目指すことは可能です。
各科目10点アップはだめなの?
という疑問もあると思います。
1科目あたり5問はハードルが高い内容です。
例えば、
国語の漢字問題が5問(2点×5問)出題されており、前回すべて間違ってしまった場合、
- 1科目あたり10点アップであれば → すべて正解
- 1科目あたり6点アップであれば → 3問正解
となってしまいます。(これは極端な例です。)こうなってくると、すべての漢字を確実に覚えなくてはならないので、余計なプレッシャーを受ける事になってしまいます。
なので、各科目6点アップを目指すのがベストです。
2つ目は
「基本問題を解く事に集中する。」
これは → 点数の要を落とさない
という事です。
テストには2種類の問題難度があります。それは、
- 基本問題(60%)
- 応用問題(40%)
です。
基本問題とは、数学のテストでいうと計算問題の事です。計算だったり、公式さえ覚えていればある程度は解くことが出来る問題になっています。
一方、応用問題は少し問題の内容が難しく書かれていたり、問題の内容にヒネリが加えられているものです。
ここで大事なポイントは問題を全て解こうとしない事です。
特にテストの点数が思うように伸びず、点数が低い人は注意が必要です。テストは100点を取れるようにはできていません。
つまり、100点を望むよりも80点を望む方が割が良いと考えてください。
定期テストの場合、基本問題から大半が出題されているケースが多いので、難しい問題ばかりに気を取られてしまうと、基本問題が手薄になり結果テストの点数が悪くなるという悪循環に入ってしまうケースがほとんどです。
そのため、勉強時間の配分としては、基本問題を徹底的に解いて、その後時間があれば応用問題を解くという学習プランでいく事をおすすめします。
では、応用問題を解くことはだめなのか?
そんなことはありません。あくまでも学習の進め方の話です。もし時間があり、応用問題を解く余裕のある方は大いに解いて頂いて構わないと思います。
3つ目は
「問題を解く時間を短時間にする。」
これは → 問題時間が長いと集中力がなかなか続かない
という事です。
ここで、問題を解くにあたって、少しトレーニングしてみましょう。
234 × 24 =
これを30秒で解いてみてください。(正解は電卓で確認してみてください)
今何をしてもらったのか?というと、短時間解法トレーニングという方法です。
みなさんの数学の問題集を見て頂ければ確認できますが、「基本問題」の内容はそこまで量はないと思いますが、いかがですか?1ページ計算問題 30問程度でしょうか?
ここから短時間解法トレーニングの開始です。もし一問を解く速さが30秒であったとしたならば、30問解き終わる時間は900秒 → 15分で終わります。2ページであれば30分で終わります。
これが1問15秒で終わるのであれば?
これは時間という軸にとらわれた学習方法ではなく、学習の質を重点に考えた学習法です。
従来の学習方法であれば、「10時間は勉強する!」と言ってはみたものの、計画なく学習を進める事で、目的なくダラダラ過ごしてしまい、結果勉強しなかったパターンに陥るのが大半の傾向です。
しかし、短時間解法トレーニングであれば、学習効率のみを追求しているため、時間よりも問題を解いた量と実際に問題が解けるかが凄く重要で、問題を解いた時間はあまり気にしないというのがこのトレーニングの良い所です。
これであれば、1ページ15分で問題を進めていく事が出来、それこそ20ページあったとしても毎日15分の時間で20日をこなせば、20ページ消化する事はできるという計算になります。
それこそ解くスピードが速ければ、15分で2ページ進む事になりますから、とても気が楽になりますね。
これをまず試験一週間前から習慣付ける事で、テスト前に焦りはなくなり、やる気満々モードにならないようになっていきます!(もちろん問題が解けるようになると、もっとやる気になる事はありますが、それはいい意味のやる気なのでどんどんチャレンジしてください!)
テスト後 → 試験のプレッシャーから解放された「やる気消失モード」
テスト後は、テストから解放される「やる気消失モード」に突入してしまう傾向があり、なかなか勉強しないといけないと考えても、勉強せずダラダラ過ごしてしまう事がよくあります。
そこで、テスト後の過ごし方対策を少し考えていきたいと思います。
- 定期テスト後、各科目の分析を行う。
- 毎日10分~15分の学習トレーニングを行う。
- 休学日を作る。
まず、一番初めに行うことは、「各科目のテスト分析を行う。」です。
なぜ分析が必要か? → 自身の弱点を知る事に他ならないのです。
この記事をご覧のみなさんは、
テストの点数が低い → 自分は頭が悪い
と結論付けていませんか?そんなことはありません。これは大きな認識間違いです。
テストの点数が低い → 弱点を知らない
これが本当の理由です。テストは苦手分野・弱点分野もまんべんなく出題してきます。このまんべんなくに引っ掛かるため、テストの点数が下がってしまう!という事です。
では、この対策を立てるにはどうすればよいか?それは
苦手分野・弱点分野だけを学習し、強化する!!
これに尽きます!!めちゃくちゃ簡単です。しかし、これをするにも苦手分野・弱点分野を分析する必要があるわけです。そこで、身近な人協力しながら分析する方法をご紹介します。
自分のテストと他人のテストを交換し、お互いが間違っている箇所の分野を調べる。
これは、我々学習塾の講師が行う手法です。自分の苦手分野は分からないのですが、他人の苦手分野は意外と分かるもの。それは、自分のものだと先入観で「間違えてない!」と間違えた認識をしてしまうからです。他人ならそこは公平な目でジャッジできるので、他人に調べてもらうという方法が大事です。
あとは調べたポイントを「徹底的に潰す」作業を行う事が出来れば、飛躍的にテストの点数は上がっていく事になります。
次に2番目、「毎日10分~15分の学習トレーニングを行う。」です。
毎日勉強しなさい!と私も母親によく言われたものですが、何を毎日勉強すれば良いか迷ってしまいます。せめて決めてもらえれば出来るのにと思う方も多いと思います。
では、ここで
何を毎日10~15分ですれば良いか?
をご紹介していきます。
- 計算問題
- 文章理解
- 英単語
この三つです!
全部面倒だと思いませんか?
なので、これらの学習ツールをご紹介していきます。
計算問題 → 「中学10分間復習ドリル 計算1年:サクサク基礎トレ!」
これは本屋さんに売っています。
とにかく早く終わらせる事だけを意識した学習が重要です。
文書理解 → 「中学10分間復習ドリル 国語読解1年:サクサク基礎トレ! 」
これも本屋さんに売っています。
英単語 → 「英単語HAMARU」
IPHONEお持ちであれば、このサイトからダウンロードできます。
このアプリ、なかなか意地になって勉強してしまいます。気づけば30分経っている事はざらにあります。
これらのツールを上手く使う事で、机に向かって1時間勉強ではなく、今までの常識を覆した学習方法を取り入れる事で、毎日コツコツ勉強できるようになりますよ!
ちなみに私も、資格試験の勉強をするときは問題集だけでなく、アプリも積極的に活用しています。
三つ目に「休学日」を作る事です。
毎日勉強していると、ずっと終わりのないマラソンをしている状態になり、だんだんしんどくなってきてしまい、テストが終わると、「燃え尽き症候群」になるケースが非常に多い事が統計的に分かりました。これは、終わりがない状態で勉強をすると、自動的に脳が到達目標をテストに変えてしまうからです。これでは、せっかく勉強をしても水の泡になってしまいます。
休学日を作ってください。(週二日までならオッケーです。)
休学日を作る事で、学習に区切りが出来ます!到達目標が出来るので、メリハリの付いた学習を行う事ができます。ただ、二日連続お休みにしてしまうと戻すのが大変になるので(私も割とやらかした経験があります(笑))なるべく、休学日は間隔をあけて設定するようにしてみてください。
サンプルスケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
数 | 国 | 英 | 休 | 数 | 英 | 休 |
毎日の学習時間は15分で、週に2日お休みを取れるなら、そこまで勉強も苦しくなくなると思います。もちろん、学習の質を上げる事が大事なので最初はなかなか難しいかもしれませんが、必ず慣れてきますので、慣れていくまでは継続的に続けてもらえればと思います。
では、最後の内容に入ります。
スキマ時間の活用とその効果を検証
これまでご紹介してきた内容は、学習方法だったり、気持ちの部分だったり、そんな事分かってるわ!というような内容だったりが多かったと思いますが、最後にこれまでの内容を覆します。
それは
「スキマ時間のフル活用!」
これに尽きます!
実は、今までの勉強方法を行う上で、今回の内容にもっともウェイトを置いているのが、スキマ時間学習法です!これが一番効率が良く、学習したものが頭に入るのです。
スキマ時間とは?
スキマ時間は、何かの行動の間に生まれる数分しかない時間を指します。例えば
学校での勉強時間 60分 |
この間 1分 |
トイレ休憩 10分 |
この間1分間です。実はこの「スキマ時間」探せば無数に出ています。
例えばネットゲーム中であれば
ネット対戦① 10分 |
インターバル 2分 |
ネット対戦② 10分 |
この「インターバル2分間」です!
もしこれらの時間を有効活用できれば、一日10分~15分なんて楽勝にこなす事が出来ます。
ここで大事なことは、「学習の質を高める事」です。
自分で計画した問題ページ数をしっかりこなす事が出来れば、10分で終わっても勉強した事になります。逆に、自分の計画した問題ページ数をこなす事ができなければ、その日はできなかったという事になります。つまりスキマ時間を活用し、問題ページ数をこなすためには、
適切な計画を立てて、無理のない問題数にする事が大事!!
これに尽きるわけです。
目標を「今日一日で100ページがんばるぞー!」
これはやめてください。一日で100ページは凄い量なので続きません。
逆のパターンで、「今日の問題は、この計算問題一問だけにしよう」
これもだめです。ただ悪いわけではないです。スキマ時間でこなせる問題としては少ないという印象です。
では、理想の問題数は? → 0.5ページ~1ページです。
これが最も理想です。なので、どうしても問題解くのが嫌!面倒臭い!という方は、まず勉強時間を確保する方法は、凄い小さなスキマ時間を寄せ集めて、勉強してみてください。効果絶大ですから!!
問題の量の設定方法
- 一日で100ページ → ×
- 計算問題一問 → ×
- 0.5ページ~1ページ → ◎
まとめ:やる気をコントロールし、スキマ時間を活用する
テスト前の焦りからくる「やる気満々モード」はどうしようもないですが、テスト後から対策を立てておく事で、やる気満々モードを上手くコントロールできるようになります。
そのためにも「スキマ時間」を活用し、勉強をあまり負荷のかからないものにしていけば、小さな効率で大きな成果を生む事が出来るので、もし点数が伸び悩んでいる学生さんがいらっしゃったら一度試してみてください。きっといい成果を生む事が出来るはずです!!
この記事で紹介した勉強法
- スキマ時間活用
- 短時間解法トレーニング
- 毎日10分~15分の学習トレーニング
- テスト分析(他人とテスト交換し、評価しあう)
- モードコントロール