この疑問に答えます。
この記事の内容
- 就職・進学に有効な資格
- 資格取得までの時間と学習教材
- まとめ
今年から、大学に入学された皆さんや、新入社された新卒者の方々が今後スキルアップのために必要になる取得資格をご紹介していきます。
就職・進学に有効な資格
就職・進学するために、テスト勉強をひたすら頑張る!という方法ともうひとつ有効な手段があります。それは「資格」を取得する事です。就職・進学にあたり「学歴」は一生ものの価値があります。それと同じぐらい価値があるものが「資格」です。ただ資格といっても闇雲に片っ端から取得する事よりも、必要になる「資格」だけを狙いうちして取得していく事が有効だと考えます。そのために、どの場面で、どの資格が有効になるのか確認していきましょう。
- 就職 → 日商簿記検定、MOS、専門性の高い資格(例えば、電気系なら電気工事士等)
- 進学 → 英語検定、漢字検定、数学検定
上に書いている2つの場面で必要になる資格をピックアップしてみました。どれも皆さんがご存知のものばかりだと思います。それでは各場面ごとに必要になりそうなものを見ていきましょう。
就職 → 日商簿記検定、MOS、専門性の高い資格(例えば、電気系なら電気工事士等)
就職に必要になる資格で最も人気があったのが
「日商簿記検定」です。
ただ、簿記といってもなんの事だかさっぱりみたいな経験ありませんか?ご心配無用です。その疑問をお答え致します。
「日商簿記検定」 → 会社のお金の流れを帳簿(ノート)に記録する方法
これが簿記です。簡単にいうと会社のお小遣い帳を記録していくイメージです。今は皆さんアプリ使ってお小遣い帳つけると思います。それこそが簿記なのです!
「じゃぁ何でそんな事わざわざ勉強するの?」
このような疑問が生まれてくると思います。
それは、会社にはさまざまな取引があるからです!
このさまざまな取引は
- 商品を買ってきた(仕入れた)
- 商品を売った(売り上げた)
- お店の家賃を支払った
- パソコンを買った(備品の購入)
など、会社特有の買い物があるからです。この会社特有の買い物に関する事を勉強するのが簿記なのです。
社会人一年生になる方々からすると会社の事は右も左も分からないので、会社の事を知るいい機会なので、学校も日商簿記検定を取得する事をオススメしているのです。
では、よく聞く「MOS」って何?
これは「MICROSOFT OFFICE SPECIALIST」の略称です。
パソコンの技能でよく聞く
- WORD
- EXCEL
- POWERPOINT
などの技能を証明するための資格です。
例えば、面接で
「パソコンを使ったことがありますか?」や「パソコンを操作することはできますか?」、「パソコンを使って何か書類を作る事はできますか?」など
これらの質問には答えにくい方が大半です。(過去に面接対策をした際にみなさん困っていました。)
そこで対策として「MOS」試験に合格しておく事で、会社側の「パソコンできますか?」という質問にしっかり自身を持って答える事ができるようにしておきます。
もちろん「会社に入ってから書類を作ったりできるか?」や、「上手く書類が作れないから期待させてはダメだ」などいい意味で謙遜したくなる気持ちも湧くと思います。ですが、それも経験ですし、会社側も採用した方がいきなり会社の書類をすべて作れるとは思っていません。採用する以上、「人材を育てよう」と考えて人事をしていますので、資格を取ったのであればそこは安心して「パソコンできます」と答えて頂いて大丈夫です。
さて、この「MOS」試験ですが、面接時の資格としては非常に有効なのですが、少々難点がございます。それは試験料が高いのです。
WORD一科目 1万円を超えます。ただ、将来の事を考えるとここは「自分への投資」と割り切るのが良いと思います。この資格があったから就職まで結びついたという事はありましたので。
日商簿記試験やMOS試験はいつ実施しているのか?
日商簿記試験については2種類あります。
- 統一試験
- CBT試験
があります。
統一試験については、決まった日程に受験する事ができるものです。なので、目標を決めて取り組む事ができるのが特徴です。
一方CBT試験については、パソコンを使った試験です。指定された会場にて受験しますが、いつでも受ける事ができるため、時間の都合が合わない方にはオススメです。
ともに受験料は変わりません。
- 3級:2,850円
- 2級:4,720円
です。
合格基準点は、100点中70点以上で合格となります。
MOS試験については、CBT試験のみです。
試験の種類がさまざまで、
- WORD(文書作成ソフト)
- EXCEL(表計算ソフト)
- POWERPOINT(プレゼンテーション資料作成ソフト)
- ACCESS(データベース管理ソフト)
となっています。またバージョンが
- 2019&365
- 2016
の2種類あり、これから受験を検討されているのであれば最新の「2019&365」を受験される事をオススメ致します。
受験料は一科目:10,780円となっております。(学生の方は学割は適用されると思いますので、一度確認してみてください。)
合格基準点は公表されていませんが、大体700点以上で合格しているケースが多いです。(たまに680点でもギリギリ合格している事もありますが、、、。)
もし就活するうえで資格が必要と感じた時は、真っ先にこの二つを取得しておくと有利に働くと考えていただくと良いと思います。
進学 → 英語検定、漢字検定、数学検定
では、次に進学でもっとも人気のあった資格をご紹介します。
ここでは、「英語検定」が最も人気がありました。人気順で行くと
- 英語検定
- 漢字検定
- 数学検定
といっても、総じて人気は高いのですが、英語検定は根強い人気があります。
これには理由があります。それは
推薦入試に有利に働く
という事です。
例えば、
英検の資格点区分表を見てみましょう。今回の例は、関西の摂南大学 薬学部を参考にしています。
英検1級は取得するのが大変ですが、2級であれば十分取得圏内です。
資格点が25点あります。このうちの10点を資格を取得しているというだけで、補う事が出来ます。もちろん「学校での活動をしっかりする」事も大事ですが、資格を持っているだけで加点されるのは大きいです。また、英語が得意であれば、英語を入試科目に持ってくる事で入試対策にもなるため、合格する確率を各段に上げる事が出来ます。
入試の中で大きな割合を占めるのが、「英語」です。その「英語」を「資格化」し、「入試用の武器」に変換する事でかなり有利に働くと考えられます。
これから少しずつ不況に入る可能性があるため、大学もある程度の「資格」を取得でき、安定した職業へ就職出来るものへシフトしていくだろうと考えるため、
当塾でも大学を選択するときのオススメとして、
「薬剤師」の受験資格の取得できる「薬学部」への進学を勧めています。ただ、薬学部も狭き門なので、戦略的に攻める必要がありますから、
例えば関西圏にお住まいであれば、
- 英語検定2級以上を取得する
- 得点源を英語に変える
- 推薦大学は「摂南大学 薬学部」にする(受験がしやすい為)
- 入試科目を「英語」「化学」で決める
もちろん、国公立を受験する事も良いと思いますので、色々な作戦を考えてみてください。
すみません、話がそれました。
では、肝心の学習方法・教材についてご紹介していきます。
資格取得までの時間と学習教材
資格を取得するまでの時間と学習教材についてご紹介していきます。
- 日商簿記検定(3級)
- MOS試験
- 英語検定2級
日商簿記検定(3級)
学習時間の目安:250時間(約3カ月程度)
教材:メイン教材、過去問
学習時間の目安から説明していきます。学習時間の目安については、一日2.5時間×90日を想定しています。試験が6月第2週目にあると仮定すれば、そこから逆算して、3カ月前の3月の第2週目から勉強を始めると余裕があり、学習できると思います。
学習方法
- テキストを7日で読み切る(問題を解く) 7日間(インプット期)
- 過去問を解いてみる(仕訳の問題だけ) 7日間(インプット期)
- テキスト2週目に入り、問題を解きながら読み進める。 5日間(アウトプット期)
- 過去問を解き始める(仕訳の問題、決算書の問題) 14日間(アウトプット期)
- テキスト3週目に入り、問題を解く事を中心にする。 5日間(問題練習期)
- 過去問を解く(仕訳の問題、決算書の問題、付随問題) 21日間(問題練習期)
- 残りはずっと過去問を解きまくる 残日数(問題練習期)
一日の勉強スケジュール
インプット期
- テキスト50%
- 問題50%
アウトプット期
- 問題80%
- テキスト見直し20%
問題練習期
- 問題100%
このカリキュラム編成でいつも授業をしています。もちろん100%合格を保証するものではありませんが、大体の受講者の方はこのカリキュラムで70点以上をたたき出しています。
そして肝心のテキストは、私はあまり難しいものを使用しません。読みやすくて、簡単なものをチョイスしています。
この二つの教材をとにかく解きまくる事が重要です。何度も何度も掘るように読み、問題を解いて頂ければ、必ず合格を勝ち取る事が出来ます。
MOS試験
学習時間の目安:40時間(約4週間程度)
教材:メイン教材、模擬試験問題システム
学習時間の目安から説明していきます。学習時間の目安については、一日1.5時間×28日を想定しています。試験を5月第2週目にあると仮定すれば、そこから逆算して、1カ月前の4月の第2週目から勉強を始めると余裕があり、学習できると思います。
学習方法
- テキストを7日で読み切る(演習問題を解く) 7日間(インプット期)
- 模擬試験問題を解く(本番形式) 7日間(アウトプット期)
- 模擬試験問題を解く(本番形式・個別形式) 7日間(総復習期)
- 模擬試験問題を解く(本番形式)7日間(仕上げ期)
一日の勉強スケジュール
インプット期
- テキスト50%
- 問題50%
アウトプット期
- 問題100%
問題練習期
- 問題100%
このパソコンについてもこのカリキュラム編成でいつも授業をしています。もちろん100%合格を保証するものではありませんが、ほとんどの受講者の方はこのカリキュラムで合格しています。
テキストについては、EXCELを例に挙げると
この教材を解きまくる事が重要です!何度も何度も解いてみてください!3回程度周回できれば確実に合格できるはずです。
英語検定2級
学習時間の目安:150時間(約2カ月程度)
教材:過去問、単語帳、英単語アプリ
学習時間の目安から説明していきます。学習時間の目安については、一日2.5時間×60日を想定しています。試験を6月第1週目にあると仮定すれば、そこから逆算して、2カ月前の4月の第1週目から勉強を始めると余裕があり、学習できると思います。
学習方法
- 単語小テスト形式暗記+過去問演習 7日間(インプット期)
- 単語小テスト形式暗記+過去問演習 7日間(アウトプット期)
- リスニング 随時
- アプリ英単語 随時
- 過去問弱点補強(単語・熟語・文法総復習 30日間(総復習期)
- 他社模擬問題 10日間(仕上げ期)
一日の勉強スケジュール
インプット期
- 英単語50%
- 問題50%
アウトプット期
- 英単語20%
- 問題80%
総復習期
- 英単語、問題100%
英検を受験するときはいつもこの学習方法で授業をしています。もちろん100%合格を保証するものではありませんが、ほとんどの受講者の方はこのカリキュラムで一次試験を突破し、二次試験に合格しています。
テキストについては、
- 【CD付】英検2級総合対策教本 改訂版 (旺文社英検書)
- 【音声アプリ対応】英検2級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)
- 【音声アプリ・ダウンロード付き】2022年度版 英検2級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
英単語を覚えまくる事が重要です!何度も何度も覚えなおしてみてください!大体の英語の文章が読めるようになります。また、何度もリスニングしているうちに英語を聞き取る事が出来るようになります!はじめた当初は全然分からなくても、2カ月経つ頃にはわかるようになっているものです。
まとめ
- 就職 → 日商簿記検定、MOS試験
- 進学 → 英検2級
- 日商簿記検定3級 → 3カ月
- MOS試験 → 4週間
- 英検2級 → 2カ月
是非、資格試験に挑戦してみてください。簿記検定の勉強方法や、他の資格試験の勉強方法はまた発信していきたいと思います。