【日商簿記】日商簿記3級試験受験者必見!!現役、簿記講師が語る受験対策法!!

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勉強方法
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勉強に仕方が分からない人「簿記検定3級の勉強がはかどらない…」

この疑問に答えます。

この記事の内容

  • 試験対策と学習方法
  • 演習問題
  • まとめ

簿記検定は学校でも、商業高校や、大学の会計学ならともかく基本的には授業もなく、専門知識も必要になるため、受験にあたっての心構えや対策をご紹介していきたいと思います。

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試験対策と学習方法

簿記検定は、「お金に関する試験」というより「会社のお金の流れの試験」という事が正しいかもしれません。

簿記 → 会社のお小遣い帳と付ける

これが正しい理解とだと思いますので、、、。

では、この簿記検定試験ですが、どのような問題構成になっているかを確認していきます。

  1. 仕訳問題(15問)
  2. 付属問題(帳簿や伝票に関する問題)
  3. 精算表、決算書に関する問題

大きく3つに分かれています。このうち特に点数を取らないといけないのが

  • 仕訳問題 → 45点
  • 精算表、決算書に関する問題 → 35点

です。

 

この二つの単元をしっかり押さえる事が出来れば、合格は近くなります。もし、両方が試験当日に満点とる事が出来れば合格します。

 

この「仕訳の問題」というものが特に試験の要になり、「仕訳の問題」を数多く解く事が重要です!

どのような資格試験でもそうですが、過去の問題等を何度も何度も解く事が大事で、一回問題を解いたから大丈夫という事にはなりません。最低でも3回以上解く事ができれば合格の可能性は格段に上がります。

最低でも3回以上は同じ問題を解く

ここからは、簿記検定の中でも「日商簿記検定」に絞って、試験の傾向と対策をお話ししていきます。

日商簿記検定 試験対策

日商簿記検定は試験の問題出題傾向があります。

  1. 仕訳の問題
  2. 決算書作成の問題(決算仕訳の問題)
  3. 伝票と帳簿

特に仕訳の問題については毎回同じような問題が過去に出題されている傾向が強いです。そのため、

教科書(テキスト)の単元 → 過去問(新試験からは、問題集)を解く

この図式が手っ取り早い試験対策です。しかし、これって意外と難しいんですよね。というのが、過去問がどの分野の事を言っているのかよく分からないからです。これは「日商簿記検定」を受験して、「日商簿記検定講座」を指導したことのある人間にしか分からない事です。なので、学習時間 ≠ 合格までの目安と考えないようにして下さい。では仕訳問題からみていきましょう。

仕訳問題

例えば、次の問題を見て下さい。

仕訳問題

商品販売を行っている仕入先に対する掛け代金¥300,000について、本日、普通預金口座から支払いをした。
ア.現金 イ.当座預金 ウ.普通預金 エ.売掛金 オ.買掛金 カ.売上

この問題を見ていただくと、「商品売買の問題」だという事が分かります。この場合であれば「商品売買の単元」まで終わっていれば、仕訳の問題を解く事が出来るので、この問題だけを解いていきます。問題集の仕訳問題をすべて解く必要はなく、解ける問題だけを解くという問題練習の方法に慣れていくと、簿記試験の問題はだいぶ楽になるはずです。

では、上記問題の解答を下に記載しておきます。

借方 金額 貸方 金額
300,000 300,00

これが、正解になります。

下記内容が解説になります。また、興味があればご覧下さい。

仕訳の解き方

このように必要になる問題だけを解き、まだ習っていないところは習った後に解くようにしていけば、全部が終わってからでないと問題を解けないから対策は立てられないという事はなくなります。

決算書作成の問題(決算仕訳の問題)

では、続いて決算書作成の問題についてです。

基本的には、決算作成問題は過去に出てきた問題をベースにしています。ガラッと変更する事はありません。だからと言って、そのままコピーして覚えるのは良くありません。何度も繰り返し問題を解く事で、同じタイプの問題を確実に解く能力が身につくと思って下さい。

では、次の問題の内容を見ていきます。

決算仕訳問題

下記は一連の内容として、以下の決算仕訳を行って下さい。

売掛金残高 430,000

貸倒引当金 2,000

1.売掛金の代金¥30,000を現金で受け取ったさいに仕訳をしていなかったので適切に仕訳を行う。

2.・・・・

3.・・・・

4.売掛金の期末残高に対して貸倒引当金を差額補充法により1%設定する。

なお、売掛金の金額は「表(精算表や試算表)」に記載されていることが多いです。そこは注意してください。

上記のタイプの問題は、典型的な決算手続きの問題です。特にどのあたりが典型的かと言えば、

  1. まず、1の仕訳の処理を行う。
  2. その後、4の仕訳の処理を行う。

という、仕訳の内容が数珠つなぎになるタイプの問題です。もちろん、これ以外にも問題はありますが、この数珠つなぎ問題は良く出題されます。

この問題を対策するために試験勉強をするべきだと言える程にです。この問題だけで6点~12点ありますから、確実に解く事が出来れば合格に近くなると考えて頂ければいいという事です。では、この問題の見分け方説明していきます。

まず、このタイプの問題は「貸倒引当金、減価償却費」に関係している取引の付近にあるという事です。今回の例でいくと、「貸倒引当金を算定するための売掛金」に関係しているという事です。

また、数珠つなぎの問題は大体連続して並んでいません。飛び飛びです。

例えば、1番目に該当する処理があれば、4番目でその影響を受けるといった具合にです。(今回の事例と同じようなタイプです)

これらの内容は慣れてくるまではなかなか難しいのですが、意外と慣れてしまえば得点源になりますので、しっかりなれるまで問題を反復練習して頂ければと思います。

下記解答を記載しておきます。

  借方 金額 貸方 金額
現金 30,000 売掛金 30,000
貸倒引当金繰入 2,000 貸倒引当金 2,000

下記内容が解説になります。興味があればご覧下さい。

決算仕訳に関する問題

伝票と帳簿

最後に、伝票と帳簿の対策についてです。

伝票と帳簿については、どの分野が出てくるかが分からないところがポイントです。つまりここについては、色々な問題を解いて対策を立てるというより、苦手なところを対策する事がもっとも効果的です。

特に、帳簿は種類が多い為、

  1. 商品有高帳
  2. 総勘定元帳
  3. 現金出納帳

などの内容を中心に抑える事が効果的です。

一方、伝票の問題についてですが、

「伝票」 → 「仕訳に直す」 → 「集計する」 → 「集計結果を表に写す」

という一連の動作が必要になります。そのため、日々の仕訳練習が活きてくる問題になりますので、どのような仕訳の問題が来ても解けるようにしておくことがポイントになります。

 

演習問題

では、試験問題を少しだけ演習できるように問題を用意しておりますので、もし興味のある方は一度問題を解いてみてください。仕訳に内容については、ボタンを押すと回答が出ます。

仕訳問題①

 むーむー商店へ掛けで販売していた商品¥60,000のうち、¥31,000が品違いのため返品されてきた。この分は同店に対する掛け代金より差し引かれた。
ア.現金 イ.普通預金 ウ.売掛金 エ.買掛金 オ.売上 カ.仕入

 

仕訳問題②

 もーもー商店から商品¥50,000を仕入れるため、手付金¥20,000を現金にて支払った。
ア.現金 イ.前受金 ウ.前払金 エ.売掛金 オ.買掛金 カ.売上 キ.仕入 

 

仕訳問題③

 当店はめーめー商事より¥600,000を借り入れ、利息を引いた金額を現金にて受け取った。なお、借り入れ条件は「期間は4か月間、年間利息は2%」である。ア.現金 イ.買掛金 ウ.売掛金 エ.借入金 オ.貸付金 カ.支払利息 キ.受取利息 

 

 

まとめ

日商簿記検定については、問題を解く解き方や、問題を解法するためのテクニックがあります。特に、闇雲な問題に問題を解いて、スパイラルにはまってしまう事も少なくない試験です。なので、以下の内容をしっかり確認して試験勉強してみてください。

  • テキストを読む → 単元の問題を繰り返し解く
  • 過去問(現在はテスト形式問題集)を最低3回は周回する
  • 決算仕訳の問題は、金額を変わる内容があるため、金額計算に気を付ける。
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