ネットやテレビで着物買取の広告を目にするたびに「自分も使わない着物をなんとかしなきゃ」と思う方は多いのではないでしょうか。

嫁入りで持たされた着物が意外と場所を取るのよね。



祖母が残した着物が実家に置きっぱなしでなんとかしなきゃ。



譲ってもらった着物の反物、たぶんもう着ることはないなあ。
今回は着物の反物の売却を検討している方にむけて、知っておくべき情報をまとめました。
高く売れる反物の特徴から買取相場、反物を高く売るためのコツも紹介します。お手持ちの反物を適正価格で売りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
着物の「反物」とは?


「反物(たんもの)」とは、着物を仕立てる前の生地をさします。
ほとんどの着物は、円筒の芯に着物の生地を巻いた「反物」の状態で販売されています。なぜなら着物をつくるときは反物の状態から着物の生地を選び、自分にあうサイズに仕立てるからです。着物一着分をつくれる長さ(約12~14m)を一反(いったん)と数えます。
着物を「反物」の状態で持っているという方には、以下のようなケースがあります。
- 呉服店などで反物を購入して仕立てずに保管しておいた
- 上記のような方から譲りうけた
反物の状態であれば、これから着る人のサイズにあわせて仕立てることが可能です。比較的自由度の高い着物の保管方法といえるでしょう。
反物にも種類がある?
着物の反物とひとくちにいっても、多くの種類が存在します。とくに人から譲りうけた反物の場合、持っている反物がどの種類か見分けがつかず悩む方も多いはず。
反物の種類は以下の2パターンで考える必要があります。
- 着物の種類(カテゴリー)別
- 生地の素材別
2つのパターンごとに、反物の代表的な種類と見分け方についてまとめました。
【着物のカテゴリー別】反物の種類
小紋
「小紋(こもん)」とは、繰り返しのパターンで模様が染められた着物です。
生地の全体に柄が染められていたり、等間隔で柄があれば小紋の反物とみてまちがいないでしょう。小紋はよそ行き着やお出かけ着と呼ばれる着物で、観劇や食事会などのちょっとした外出に活躍する着物です。
紬
「紬(つむぎ)」は、全国各地で織られている織りの着物です。
厚みのあるかための手触りの紬から、薄くなめらかなものまで生地感はさまざま。紬は普段着の着物としてカジュアルなシーンで着用する着物です。
織りの産地や作家が書かれた「証紙(しょうし)」が反物の端に貼られた紬も多いです。
色無地
「色無地(いろむじ)」は、さまざまな色で無地に染められた着物です。
なめらかな生地でかつ柄のない着物であれば、色無地であることが多いでしょう。色無地は紋をつければセミフォーマルな席にまで着ていける汎用性の高い着物です。
付け下げ
「付け下げ(つけさげ)」は訪問着を簡略化した着物です。
仕立てたときに決まった位置に柄が出るようにつくられているため、部分的に柄が描かれているのが特徴です。ところどころに仕立てる際の目印=裁ち目(たちめ)と呼ばれる白い線が入っているのも見分ける際のポイントになります。おしゃれ着として、またセミフォーマルな着物としてセレモニーなどにも着ていける着物です。
白生地
「白生地(しろきじ)」は、着物を染める前の状態の生地をさします。
真っ白な布地が反物に巻かれていれば白生地とみて問題ありません。これから好きな色に染めることで色無地となります。
【素材別】反物の種類
正絹
「正絹(しょうけん)」とは、絹100%の生地をさします。
絹は着物の代表的な素材です。小紋や紬などのおでかけ着から訪問着や留袖などのフォーマルな着物まで、基本的に着物は絹100%でつくられています。
お手持ちの反物が絹かどうか見極める方法としては、以下を参考にしてみてください。
- 厚みがある生地が多い
- 生地にしばらく手をあてていると温もりを感じる
- 糸を燃やすと髪の毛の燃える匂いがして灰は粉になる
ただし、いまは化繊素材でもかなり絹に近い質感の生地も多く、プロでも見分けるのは困難です。
ポリエステル(化繊)
着物には、ポリエステルなどの「化繊素材」もあります。
自宅で洗えない絹に対して化繊素材は水洗い可能なため、茶道や踊りなどのお稽古着の着物にも多く使用されています。化繊素材かどうか見分けるには以下の方法があります。
- 薄い生地が多い
- 生地にしばらく手をあててもひんやりと感じる
- 糸を燃やすと糸の先が溶けたように黒く固まって玉になる
化繊の中でも「東レのシルック」など、絹に近い手触りを目指して作られた生地は絹との見分けがつきづらいといわれています。
木綿
洋服などでも馴染みのある「木綿素材」の反物も多いです。
木綿の反物は、浴衣や全国各地で織られた木綿着物などが中心。木綿素材は他の生地にくらべてしっかりとした厚みがあり、手ぬぐいなどに多い手触りです。
麻
「麻素材」の反物は、透け感のある夏向けの着物生地です。
麻の生地は独特の張りがあり、シャリっとした手触りが特徴。夏の着物に多く使われる素材です。麻のなかには「上布(じょうふ)」と呼ばれる高級な生地も。麻の反物に証紙がついている場合は、大切に保管しましょう。
ウール
「ウール」は、羊からつくられた繊維で織りあげられた着物生地です。
温かみのあるしっかりとした生地質が特徴です。着物が日常着だった頃は多くみられましたが、今はあまり一般的な着物素材ではありません。
高く売れる反物の3つの特徴
着物の反物を売ろうか考えているとき「どんな反物なら高く買取ってもらえるの?」と気になる方も多いはず。


高価買取をねらえる着物の反物には、3つの特徴があります。自分の持っている反物が高く売れるか気になる方は、ぜひ以下のポイントをチェックしてみてください。
1. 有名作家や産地の「証紙」があるブランド品
高く売れる反物の特徴のひとつは、有名作家や有名産地の「ブランド品」があげられます。
バッグや洋服もハイブランドの商品は高価買取の対象です。着物も同じく、業界で名の知られた作家や産地の着物は高値で取引されています。
- 有名な染織作家や人間国宝作の着物
- 日本三大紬(結城紬・大島紬・牛首紬)をはじめ有名産地の着物
などが高価買取の対象です。
ただし、高値で買取ってもらえるのは「作家や産地などを証明する『証紙』がついた反物であること」が条件です。
反物の状態では生地の端に証紙が貼られていることが多く、たまに別添えで紙に貼られている場合もあります。
ブランド物のバッグでもロゴが取られた状態では価値が半減するのと同じように、証紙は品質を証明する大切な証となります。反物を買取に出す際は、証紙があるかどうかを事前に確認しておきましょう。
2. 正絹素材や高級な麻素材
高く売れる反物は「正絹素材」であることがほとんどです。
ポリエステルや木綿は生地としての価値が低く、基本的には日常着にもちいられる素材。やはり高級織物の絹の着物のほうがランクが高くなります。
ただし「麻」だけは例外で、宮古上布や八重山上布などといった重要無形文化財に指定される高級麻織物も。正絹または高級な麻素材の反物は、高価買取がねらえる可能性が高いといえるでしょう。
3. 保存状態が良い
反物がよい状態で保存されていることも高価買取のポイントのひとつです。
どんなに有名なブランド品の着物でも、大きなシミやカビ、色ヤケなどがある場合は買取金額が減額になってしまいます。反物を保管する際は、直射日光や湿気をさけて収納するのがおすすめです。
ただし、シミやカビのある反物でも、買取後のシミ抜き、カビ取りできれいになるレベルならば買取金額は下がりません。反物の状態を見極められる着物専門の買取業者に査定を依頼しましょう。
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反物の買取相場はどれくらい?


反物の買取相場は、1〜3万円前後が一般的です。目立った傷や汚れのない正絹素材は2〜4万円が相場といわれています。
ただしポリエステルや木綿素材など正絹以外の反物は、生地の状態によって買取金額が下がる場合も。なかでもウールは買取をおこなっていない買取業者もあるので、事前に確認が必要です。
着物の反物は素材や着物のカテゴリー、ブランドなどにより価格変動が大きいジャンルです。実際に手持ちの反物がいくらで買取ってもらえるか知りたい方は、ためしに無料査定に出してみることをおすすめします。
反物を高く売るには?
せっかく反物を売りにだすのなら、少しでも高く買取ってもらいたいですよね。次に、納得のいく価格で反物を売るために知っておきたいポイントをまとめました。
4つのポイントに気をつけることで、反物を高く買い取ってもらえる可能性が高まりますよ。
1. 証紙をのこしておく
反物についている「証紙」は、必ずそのままの状態で査定にだしましょう。
「証紙」は、着物の作家や産地などを証明する大切な印です。バッグや洋服でいうロゴやタグにあたります。証紙の有無は査定金額に大きく影響しますので、反物とともに大切に保管しておきましょう。
証紙は反物の巻き終わりにシールのような形で貼ってあるか、紙に貼って保存されている場合がほとんどです。もし反物と一緒に保管されている紙などがあれば、必ず査定時に添えることをおすすめします。
2. 保管方法に気をつける
反物をよい状態のまま保てるよう、保管方法にも気を配りましょう。
できれば桐ダンスにいれて、直射日光があたらないように収納します。着物は日が当たると色ヤケするので保管場所には注意が必要です。湿気が多いと着物がカビる原因になるため、ときどきタンスを空けて湿度を飛ばすのもよいでしょう。
反物の状態がよければ高価買取の可能性も上がるので、保管の必要がある場合は収納場所を見直してみてください。
3. なるべく早く売却する
仕立てる予定のない反物は、なるべく早く売却するのがおすすめです。
着物の素材である絹は保存が難しく、気をつけて管理していてもシミやカビがでることも少なくありません。少しでもよい状態で査定に出すことで買取金額が上がる可能性が高まります。
自宅に眠っている使わない反物があれば、できるだけ早いうちに査定に出しましょう。
4. 着物専門の買取業者で売る
反物を売るときは「着物専門の買取業者」に買取を依頼しましょう。
着物の価値をみきわめるには、素材や産地、染織技法などの専門的な知識が必要です。もし着物の知識がない業者に査定を依頼した場合、せっかくの反物の価値がわからず相場より安く買取られてしまう可能性も。
価値に見合った金額で反物を売却するためには、着物の買取実績豊富な専門業者に依頼するのがマストです。
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まとめ
今回は
- 自宅に着物の反物が眠っている方
- 遺品などで親の反物が手元に残っている方
にむけて、反物の買取について知っておくべき情報をまとめました。
着物の反物を高価買取してもらうには下記の4つが重要なポイントとなるので、おさえておきましょう。
- 証紙をのこしておく
- 保管方法に気をつける
- なるべく早く売却する
- 着物専門の買取業者で売る
着物の高価買取をねらうなら、着物の知識や買取実績豊富な「着物専門の買取業者」に査定を依頼することが大切です。着物のプロに買取をお願いすることで、価値にあった適正価格で反物を買取ってもらえる可能性が高まりますよ。
もし処分を検討している反物があれば、まずは気軽に査定に出してみてください。タンスに眠っていた反物が思わぬ金額で買取ってもらえるかもしれませんよ。
着物を売りたい方からよくいただく質問