- 直前にできる数学の勉強法って何?
- テスト直前だけど数学を何とかしたい
- 前回数学テストがやばかった
直前にできる数学のテスト対策の方法を教えます。
実際に塾内でも数学の勉強法についてよく質問されます。
時間がないから短い時間で出来るだけ点数を上げたい
そんな人のために話していきます。
※初めにいっておきますが、
80点〜100点を目指す人はこの方法は向いてないので読まないでくださいね。
普通に自分のやり方で勉強してください。
テスト直前に真っ先にやること
テスト直前では時間がないので、何をするかが重要になってきます。
その中でも真っ先に絶対やってほしいことを教えていきます。
やらない問題や単元を決める
直前で時間がないときには、
何をやらないか決めることが重要です。
テスト直前では、時間があまりないので全部やろうとしてはいけません。
全部やるっていうのは、テスト範囲の問題やページを全部やるってことです。
それをやろうとしても、時間がなくて中途半端に終わってしまいます。
また全部やったから頭がごちゃごちゃして実力よりも低い点数を取ってしまうことがあります。
だからこそ、どの問題を捨てるか決めてください。
例えば、テスト範囲が
- 連立方程式の計算
- 連立方程式の利用
- 一次関数の式の決定
- 一次関数の変域
だとすると、僕は時間がない子には連立方程式の利用を勉強するなと言います。
理由は、
連立方程式の利用の問題は出ても2、3問です。
2、3問というのは点数にしても10点いくかいかないくらいです。
他ができれば最高でも90点を取れる計算になります。
でも連立方程式の計算ができなければ、
もちろん連立方程式の利用もできないので40点分くらいは失うことになるでしょう。
問題や単元を捨てるというのは、正直いい方法ではありません。
でも、直前で時間がないとかどうしても点数を取らなきゃいけない場合
こうやって点数を取る問題と点数を取らない問題を分けて勉強すべきなんです。
点数を取れそうな問題から勉強を始める
テスト範囲の中でも、
- 点数の取りやすい問題
- 点数の取りにくい問題
がありますよね?
文章問題や応用問題は、理解しにくいので点数は取りにくいはずです。
逆に計算問題や単元の中でも基本的な問題は比較的点を取りやすいですよね。
こういった「点をとりやすい問題」からやっていくことです。
「全部やろうとして、結局点数を取らなきゃいけない問題で落としてしまう」
って人は意外と多いです。
50〜70点を目指す人は10点分くらいの応用問題は手をつけず基本的な問題の演習を行ってください。
これめちゃくちゃ大事なので、ほんとに覚えておいてくださいよ。
点数が30点とか取っちゃう人は特に気をつけてください。
でも、点数を取りやすい問題がどれかわからない?という事があるかもしれません。
ここは、問題集でいうとA問題や基本問題と呼ばれるものです。
錬成問題や応用問題と書かれてるところが点数の取りにくいところです。
(問題集や教科書によっても違うと思います。)
- とにかくレベルの低い問題→点数の取りやすい問題
- レベルの高い問題→点数の取りにくい問題です。
前日に点数をあげたい人は、
レベルの低い問題、点数の取りやすい問題を解きましょう。
数学の点数を取るためにどう勉強するか
今までの話で、勉強すべきところややることはわかりましたよね?
では、次にどう勉強するかです。
では具体的な勉強の仕方を話していきます。
解法ではなく解法のパターンを覚える
たまに問題の解答をまるまるそのまま覚えようとする人がいます。
でもそれだとテストで解けないことの方が多いです。
それはテスト勉強で解く問題とテストで解く問題は違うからです。
学校の先生も同じ問題を出すことは少ないです。
数字が少し違ったり、ちょっとひねってあったりします。
それは、
丸覚えではなく、解き方を理解しているかを見るためです。
「解き方だけ覚えても点数取らせねぇぜ」って感じですね
解法のパターンを覚えるといっても難しいと思うので実際の問題で説明します。
1800円持って買い物に行きました。りんごを5個とみかんを10個買うと200円足らずでした。
りんごを10個とみかんを5個買うと50円余りました。それぞれ1個の値段を求めなさい。
これだと解き方は
①りんごとみかんの値段をx円、y円にする
②りんご5個、みかん10個で200円足らず。つまり2000円だったので
5x+10y=2000という式が立てられる
③りんご10個、みかん5個で50円余る。つまり1750円なので
10x+5y=1750
④1つ目の式を2倍、yの数を合わせ連立方程式で解く
10x+20y=4000
10x+5y=1750
15y=2250
y=150、x=100
っていう風に解きますが、これを丸覚えするのは良くないのです。
点数を取るためには、これを丸覚えではなく
解くためのパターンだけ覚えるのです。
つまり、
- 求めるものをx、yで置く。
- 一文ずつxとyを使って式にする
- できた連立方程式を解く
これを記憶するのです。
「ちょっと難しいなー」
ってみんな思うでしょうが、これをやらなければいけないのです。
〇〇をして、〇〇をして、、と解くための過程を覚えていくことが必要です。
このパターンだけ覚えて問題を解いてみるのです。
この訓練が力をつけるし、点数アップへとつながっていくのです。
公式ではなく、公式の使い方を覚える
公式を覚えられないって人は、公式をそのまま覚えてしまってることが多いです。
心当たりありませんか?
公式だけ覚えても、実際に使えなくては意味がありません。
包丁は上から押さえつけるように切るのではなく、上下に動かして切る。
という知識があっても、包丁を触って確かめなければ使えるところまでいきません。
公式は文字で覚えるのではなく、手で覚えてください。
実際に解きながら覚えるということです。
例えば、道のり、速さ、時間の速さの公式ありますよね?
- 道のり=速さ×時間
- 速さ=道のり÷時間
- 時間=道のり÷速さ
だけ覚えてもよくわからないだけです。
「道のり、速さ、時間のうちどれか2つがわかっていれば残りの一つが出る」
という使い方を覚えるべきなのです。
使い方は、問題を解きながら覚えるものなので意識してやってください。
公式ではなく、公式の使い方を覚える。
これを頭に入れて勉強するようにしましょう。
一度解いた問題を口で説明できるようにする
この方法が一番効果的です。
生徒に教えていて思うことですが、
- 人に説明できることは自分は理解している
- 人に説明できないことは自分はよく理解していない
ということです。
なんかあまりうまく説明できてないなぁって思う単元はよく理解してないことです。
なのでもう少し勉強する必要があります。
勉強ができる子は、人に教えるのもうまい。って思うかもしれませんが実は逆です。
人に教えることをしてるから、勉強ができるようになる。
なので、人に説明するのが一番手っ取り早く理解する方法です。
実際にやってみればわかりますが、かなり難しいです。
僕の生徒に教えてみたところ、その子は家にある人形に説明するようにしたそうです。
すると、頭に記憶されるし覚えられるわで実際に点数も上がりました。
人に説明できるレベル=理解できているレベルです。
もし人に説明しようとして、つまるところがあるならばそこが理解できていないところです。
僕も指導の際、生徒に説明させることを意識しています。
「わかった」といっても実際に理解できてないことが多いですからね。
だから、実際に説明できるように口を動かしてみましょう。
- 数学の問題を見て、〇〇をして、〇〇をして〇〇して解く。
って人に説明するようにやってみましょう。
めんどくさそうに聞こえるでしょうが、
- 書くよりも短い時間でできる
- 書くよりも早く理解出来る
- 効率的に勉強できる
というメリットがあります。
テスト前に覚えておいて欲しい4つのコツ
最後にちょこっとしたテクニックを教えます。
テスト前にこれを覚えておけばテストの点数も上がりますし、勉強にも役立つはずです。
とりあえずわからないものをxやyとおく
基本的にわからないものは、xやyとおくことです。
わからないものを文字にするというのは数学の基本です。
特に方程式や連立方程式の問題では、求めるものをxやyとしますよね。
これだけわかっていれば、なんとなくでも解くこともできます。
テストによっては途中までの式で点数をもらえることもありますしね。
- わからないものや求める数字を文字とおく。
- 式を立てて解く。
わからない問題でもこれをすると、何もしないよりはわかるようになるので覚えておきましょう。
文章問題は文章を一区切りごとに整理する
文章問題で何を言ってるのかわからないって人は多いです。
でも一文ごとに注目していると読めるようになります。
文章が長いと読む気をなくしてしまいますし、解けないような気がしてしまいます。
でも文章問題というのは、実は難しく見えるように作ってるだけで解き方自体は難しくないです。
難しいように見える
というのがポイントです。
全然わからないと思っても、落ち着いて一文一文読んでみてください。
文章問題は図や表にして見やすくする
またまた文章問題でのコツですね。
速さや道のりの問題に当てはまることですが、図や表にすると解きやすくなることが多いです。
「何を言ってるのかわからない」
って感じる場合、表や図にしましょう。
教科書や問題集でも図や表を使って解説があるはずなので参考にしましょう。
公式自体は直前に覚えてテスト開始と同時に問題用紙に書き込む
これは裏技てきなやり方です笑
覚えなくてはいけない公式は直前に覚えて、問題開始と同時に問題用紙に書き込みましょう。
- 公式の使い方はテスト勉強の時に覚える
- 公式自体は、テスト直前に覚える
覚える公式が少ないなら、これで十分です。
英語や社会などの覚えることが多い場合は、この方法は使えませんが数学ならこれは使えます。
「テスト始め」のかけ声と同時に名前を書く前に問題用紙に書き込んでしまえば、テスト中は忘れません。
かなり強引な方法ですが、悪いことではないので試してみてください。
まとめ
テスト直前に真っ先にやることは、
- やらない問題や単元を決める
- 点数を取れそうな問題から勉強を始める
この2つをめちゃくちゃ意識して始めましょう。
そして数学の点数を取るために
- 解法ではなく解法のパターンを覚える
- 公式ではなく、公式の使い方を覚える
- 一度解いた問題を口で説明できるようにする
特にこの3つ目の口で説明するって方法はやる人が少ないですが、本当に効果があります。
小声でもいいので、家でやってみましょう
最後にテスト前に覚えておいて欲しい4つのコツとして
- とりあえずわからないものをxやyとおく
- 文章問題は文章を一区切りごとに整理する
- 文章問題は図や表にして見やすくする
- 公式自体は直前に覚えてテスト開始と同時に問題用紙に書き込む
これをテストの時に試してみてください。
今日言ったことを実践すれば必ず点数を取れるので読むだけでなく
必ず実践するようにしてください。